2013年7月19日金曜日

はだか男のセールスピッチ

突如、我が家の愛犬ビスケットが、太い声で、けたたましく吠えた。
外に誰かいる。

呼び鈴が鳴るのを待つまでもなく、ドアを開けると、そこに
上半身はだかの男が立っていた。

面食らって、思わず扉を閉めそうになったとき、
「お宅の入り口に立っている枯れ木を処分しましょうか」
とその男。

なんでも近くの仕事でこの近所に来ていたとかで、うちのドライブウェイ入り口に立つ枯れ木に目がとまったそうだ。正直なところ、願ってもない申し入れだった。

前にビジネスカードを持ってやってきたTree Service専門会社のセールスマンには
処分に350ドルかかると言われた。
「枯れ木に350ドルなんてナンセンス!」そう思って、それから数ヶ月間、ほったらかしていた。

「任してくれれば、225ドルでやります。」
「ではお願いするわ。それで仕事はいつ?」
「NOW (今すぐ)!」

え、NOW!?

男は振り返ると、トラックにいる仲間に合図して、電動のこぎりをもってこさせ、
間髪入れずに、ばっさばっさと木の枝、幹を切り倒した。

作業終了。その間、2、3分。

とっぴょうしもない姿で受けたセールスピッチ。なかなか、その効き目は即効だった。





2013年7月1日月曜日

熱海の海釣り


熱海に1泊した。私たち家族に、義弟家族、そして義母。それに、ちょうど帰省中だったセントルイスの友人家族も合流した。

旅のハイライトは、海釣り。といっても、海上に作られた釣り堀で、釣りを楽しみましょうという企画。子供達は、日本に帰国する前から、このイベントを待ちこがれていた。

岸辺から500m程沖に、海釣り堀りはぷかぷかと浮かんでいた。そこまで船で渡ると、竿ととれた魚を一時いれておく網とが渡された。

まずは鯛に挑戦。おもしろいようにひょいひょいとかかる。ただし高級魚にて、1家族2匹までとの制限つき。そこで、ほんの数分で完了となり、すぐ横の「あじ」の釣り場へ移動した。

えさをつけて釣り堀の中へ糸を投げ入れる。
「あじをしとめるぞ、あじだあじだ」
気持ちがはやる。それにしても前日、横浜で食したあじのにぎりは、なんとも脂がのっていて美味だった。釣り糸を垂らしながら、口の中に、ぶりっとした食感がよみがえる。

5分、10分、15分。。。動きなし。
20分、「おっ、手応え」。竿をあげんと力めば、あっさりと餌だけとられた針があがってきた。

繰り返すこと40分、ぐっと竿が引かれてあわてて引き上げると、なかなか体躯のいいあじがひっかかっていた。
「やった!」
ただこのつきは、それまで。それから1時間ねばっても、1匹も釣れない。

ふと、なぜ鯛は簡単に釣れて、あじは難しいのか?と考えた。
どうも鯛は、養殖のやつで、あじは天然の大海から釣り堀に持ってこられたものらしい。

養殖の鯛、生前はスリリングな体験が乏しかったものと拝察する。それに比べてあじは、さずが大海を生き抜いてきただけあって、目の前の餌をも警戒して、自己の生命をまもらんとする野生の生命力があるようだ。

予定よりもずっと少ないあじの収穫となり、昼に調理されたフライやたたきは、新鮮で美味であることはもちろん、なんともいえない「ありがた味」があった。