2013年6月14日金曜日

やっぱり分かってなかった。。。

「カキーン」お、これまた痛快な当たり。
ホームランだ。9回裏、2点差で追い上げていたところ、これで逆転だ。

アメフのオールスターのソフトボール試合。
畑違いというのに、プレーヤーは気持ちいいぐらい、ばんばんホームランをかっとばす。

やっぱり現役の選手はパワーが違うんだわーと関心しながら、バッターが塁を周り
ホームベースにタッチ、その後、チームメンバー皆がジャンプしたり抱き合ったりして勝利を祝している様子を見ていた。

その時だ。
「ママ、トイレ」
私の前で、それまで試合を食い入るように見ていた息子が、急に振り向いて言った。
「え!?」「すぐ!?」
一呼吸おいて、息子、
「んー。急いだ方がいいと思う。」

その一声で、一気にギアが入った。私は子供の手をとって、トイレサイン目指してひた走り出した。

トイレ、トイレ。キョロキョロしていると、階段の下に、紳士と淑女が行儀よく横並びした例のサインが目にとまった。よし、あった。

息子を無事送り届け、ほっと一呼吸置いたところで、息子、再登場。
「大丈夫だった?」
「うん」

「まま、サインが欲しい」
「え!?」
今度は何よ? よくよく聞くと、先ほど父親に買ってもらった白いフットボールに
選手のサインが欲しくなったそうだ。

マウンドの方を見ると、ネット裏に選手のサインを求めたファンの人だかりが出来ている。試合は終わった。今がチャンスだ、急がないと。

息子と私は大慌てで、階段を駆け上がって席に戻り、パパにあずけていたボールをつかみあげると、また一目散に階段を駆け下りて、ネットサイドへと駆け寄った。

息子を持ち上げて、最前席の通路にできたサインをねだるファンの列に入れた。
だれもが皆、プレーヤーに向けて、Tシャツやポスターやらとペンを持ち、腕を思いっきりのばして、サインをおねだりだ。選手はその中を歩みを停めず、次々とサインしていく。息子もめいいっぱい腕を伸ばしているけど、その短い手はどうにも目立たない。

「あーいっちゃった。」
やっぱり、子供のボールに選手は気付かない。

「ママ。I NEED HELP!」と息子。
そういわれちゃ、しょうがない。息子から、ボールとペンを譲り受け、別の選手の周りに出来た人だかりに飛び込んだ。なにせ子供に頼まれているから責任重大だ。私は思いっきり手をのばしたところで、「Please!! Please!!」と立て続けに叫んだ。効果はてきめん。選手は、私の手からボールを取り上げると、ばっちりサインしてくれた。

私は誇らしげにボールを子供に渡した。
すると子供、「ここも空いてる」と別の白いボールの側面を指す。

どうやら私がサインを求める様子を見て、要領を得たらしい。逞しく自分で人だかりの中に進んで行くと、今度は、子供2人が横並びで立つ場所の隙間にささっと身をよじいれて、短い手をぐっと伸ばした。

順番はちゃんとやってきた。
プレーヤーは彼からボールを取り上げると、サインしてくれた。
息子は自慢気だ。このボールは自分の部屋に飾るんだと大はしゃぎしている。

その姿を見ながら、アメフ選手のサインの価値なんて、まだきっと分かってないんだろうなーと思った矢先のことだ。もう1面だけ残った白い側面を差して息子、
「まだここにスペースがあった。ね、ママ、ここにママのサインして。」

。。。。。。。うーん、やっぱりまだ分かってなかった。

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