2013年6月23日日曜日

会えてよかった

実家に7ヶ月ぶりに戻ってきた。子供の夏休みを使って、アメリカからの帰省。
「もう少しで着くから、待っててね。」
母に電話をして、タクシーに親子3人乗り込んだ。

路肩のいたるところに、あじさいの鮮やかなブルーが目に留まる。
かさばるからと傘も持たずに来た私たちを気遣うように、空はいつふってもおかしくないような雨雲をかかえながら、なんとか持ちこたえてくれている。

「あとどのくらい?」「もうすぐ?」
子供たちも落ち着かない。

のびた枝にたんまりと緑の葉が茂って、信号機の下にぶるさがっているはずの通りの名称が見えない。

曲がる場所をやりすごしそうになって、大慌てで、
「ここです、ここです、ここを曲がって」
と運転手さん伝えた。

大通りから逸れて、くねくねとまがる細い路をずっと進む。
そして、踏切をわたると、よーく子供の時、サイダーやふ菓子をかった酒屋の看板が
見えてきた。今はすっかりこぎれいになったその酒屋の路地を曲がると、
その通りの奥に、かすかに実家の灰色がかった塀が見える。

その塀横にタクシーを乗りつけると、昼に子供の大好きな回転寿しにつれていくための準備だろう。父が、ホースとスポンジを手に、車の天井をこすっていた。
「よーお帰り!」
父は、タクシーから走り出た子供に気づき、満面の笑顔で出迎えてくれた。

「あーよかった、元気そうだ。」

日本を離れていたこの7ヶ月、父は大変だった。

私の出立後1ヶ月ほどして、胃に悪性腫瘍を発見。その後、胃の大半を摘出した。
アメリカからは、電話やメールを通じて日々、父の容態を聞き、スカイプで手術後、すこしずつ元気を取り戻している様子を知ってはいた。しかし、この目で見たかった。父の血色のいい顔をみて、本当にほっとした。

「さあさあ、よく来た。あがれ、あがれ」
とせかされて、家の中に入れば、いつもの帰省と同じよう。冗談をかわしながら、おおしゃべりが始まった。

父と母は、120%の関心を注いで、
「そうだったのか」、
「それは大変だった」、
「それはよかったねー」
と、私たちが報告するアメリカでの家族の出来事、体験の一つ一つに反応しては、相づちをうつ。

「背が伸びたね、すっかりお兄ちゃんになったね。」
子供たちに向ける優しい視線。それに、はにかむ子供たち。

あー、家族っていい、最高だ。

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